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女を修理する男

2018/11/18

今年のノーベル平和賞を受賞したデニス・ムクゥエゲ氏のドキュメンタリー映画【女を修理する男】を、とちぎフェアトレードネットワークが主催する(ここ大事!)かえるシネマで上映しました。

 

上映会の様子や、個人的感想、そしてこの邦題「女を修理する男」に関してちょっと書きます。

 

 

 

上映会の報告

11月15日、18日の2日間で18名の方にご参加いただきました。誠にありがとうございます。

 

フェアトレードやオーガニックのコーヒー、ハーブティーを片手に、皆さん真剣にスクリーンを見ている姿が印象的でした。

 

この映画が取り扱っている問題は大きく分けると

 

・性暴力などの女性差別

・レアメタルに代表されるコンゴの資源争奪

 

があると思います。

 

それらが密接に絡み合い、そこから派生する数々の問題がコンゴという国をさらに混乱へと陥れている。

 

一見、希望がない様に思えて、しかしムクウェゲ氏に心身共に治療された女性たちの力強さを感じられる素晴らしい映画でした。

 

映画が終わった後、皆さんからたくさんの感想をいただきました。

 

・日本も同じ。性被害にあった女性に「お前にも落ち度があった」といわんばかりの言動がある。

・もっとお母さんが見るべき。こういったことを子どもに普段から伝えていきたい。

・先進国に住む私たちが決して他人事と思っていはいけない。

・女性の力強さを感じた。男性なんてちっぽけなものだ。

 

性暴力やスマホなどに利用されているレアメタルのことなど、この映画を通じて自分たちの普段の生活が何に支えられているのか、そのことを考えるキッカケになればと思います。

 

上映会の様子です。

 

 

 

個人的感想

まぁ、いろいろ考えますよね。

 

自分がする何気ない行動が、性被害に遭われた方に対して配慮に欠けているのではないか。

 

スマホに代表される電子機器を使っている僕もこの問題の当事者であり、コンゴの為に何ができるのか。

 

 

 

ふと、同じアフリカで、同じく資源の奪い合いで内紛が起きていたモザンビークへ行った時のことを思い出しました。

 

モザンビークでは、

 

・兵士省という内戦で傷ついた兵士の社会復帰をサポートする政府機関

・内戦や離婚、病気などで親を失った孤児を受け入れて教育をする孤児院

 

に行ってきました。

 

モザンビークは法律で「内紛状態だった時の罪はもう問わない。新しいモザンビークをみんなで作っていこう」と決めたそうです。

 

ムクウェゲ氏は「20年前の犯罪も罪に問わなければならない。そうしないと免罪がまかり通り、法治国家として機能しない」という様な趣旨の発言を映画の中でされています。

 

過去の出来事の精算についての考えが全く正反対。

 

国家としてみればモザンビークの様な対応が望ましいのかも。個人としてみればムクウェゲ氏の主張が望ましい。

 

何が正しくて、何が間違っているのか。

 

立場が違えば当然考えも違うわけで、いつだって大切なのは「様々な視点を持って考え、行動すること」だと感じました。

 

 

 

モザンビークの兵士省

 

 

 

邦題について

そして「女を修理する男」という邦題について、ネット上でも様々な批判がみられます。

 

その趣旨は「女性をモノの様に扱う、ただ原題を直訳しただけの残念な邦題」ということに集約されるのかなぁと。

 

 

僕個人としては、この批判自体が本当に残念でなりません。

 

批判を声高に叫んでいる人の中にはまだこの映画を見ていない人がいたのにもビックリでしたが。

 

この邦題をつけたのは「コンゴの性暴力と紛争を考える会」です。

 

つまりコンゴの問題と向き合って活動している人たちです。 詳しくはこちら


その人たちがつけた邦題を、特にコンゴの活動に関わってるわけでもない多くの人が、スマホやPCというコンゴの紛争の原因になっているものを使って批判する。

 

その矛盾って、他にどんな御託を並べても、やっぱりコンゴの人たちを「モノ」として、自分とは遠い何かとして見ているってことになりません?

 

やっぱりこの邦題は「女を修理する男」で僕はいいと思います。

 

この邦題を見て「女性をモノの様に扱う邦題だな・・・。はて?では僕はどう思っているのだろう?僕には何ができるのだろう?」と考えるところまでいって欲しい。

 

邦題を批判する人への皮肉を込めた、良い邦題と思います。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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